人がこの世を去る時、お墓が用意され、魂の住まいとされます。お墓は残された人々が故人をしのぶ対象としても、なくてなはならないものです。ご先祖を供養するためのモニュメントとしても、重要な役割を果たします。
ですからその姿は美しく、周囲は清楚に保たなければなりません。魂が安らかに眠り続けられるように願って・・・・
増えています。
現在約100種類ほどの石が、日本では墓石に使われています。硬くて吸水性が低いなどの特質から
花崗岩(御影石)が良いとされ、地肌が美しく光沢のある庵治石がとくに人気があります。
墓石は硬い石を切ったり磨いたりして多くの日数を経て完成します。
イメージと違ったものに仕上がると大変ですので、下記の条項を明確にしておくことが大切です。
・予算
・墓地の場所と広さ
・墓石の大きさ、型、色
・付属品(玉垣、霊標、灯篭、物置、供台など)を作るか
・完成日はいつか
・文字、書体、戒名、家紋
伝統的な和型が多いようですが、最近では洋型も増えています。
あまり型にこだわらず、個性を発揮しても良いかと思います。
墓石が設置されても、そのままでは本当のお墓とは言えません。お寺さんにお願いして、墓石に仏様の魂を入れる
入魂式が必要です。式当日にご用意いただく品物としては、「お骨または遺品」、「お花一対」、
「お供物(例)海/昆布、山/椎茸、里/かんぴょう、果実、菓子、お酒、その他」です。
生まれてすぐに死んだこどもや、母親の胎内で死亡した命を”水子”と言います。
出生の届けもされず、名前さえ与えらなかったとしても、一つの生命であったことには変わりはありません。
正式な儀式が出されなくても、ささやかな供養をしてあげるべきではないかと思われます。
魂が安らかに永眠するように、小さな石碑を作り、祈ることも一つの方法です。
(清掃・追加彫り
お墓はご先祖様の家ですから、いつまでも清潔にしておかなければなりません。せっかくお墓を建てても、
管理が行き届かなければ、供養をおざなりにしているという証明にしかなりません。
ご自身で、あるいはどなたかに依頼して、定期的に清掃されることをおすすめします。
またすでに亡くなった方の戒名などが、追加彫りされていない墓石もよく見掛けますが、身内の方が亡くなったら
その方の戒名を彫り込み、供養してあげましょう。